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野球ユニフォーム作成における注意点 by 公認野球規則

みなさんは、野球のルールに詳しいですか?

細かいルールが沢山あって、それを面白いと捉える方もいれば、細かすぎてつまらないと捉える方もいらっしゃいますね。

今回は試合のルールではなくて、野球ユニフォームのルールについて少しお話させていただこうと思います。試合のルール同様にユニフォームにも規則がありますので、この機会に少し知って頂き、「せっかくユニフォームを作成したのに試合で使用できなかった」なんてことが無いように注意しましょう!

それでは「公認野球規則2021」に基づいて、それぞれの規則を解説していきたいと思います。

Contents

野球ユニフォームのルールの基礎

  • 同一チームの各プレーヤーは、同色、同形、同意匠のユニフォームを着用し、そのユニフォームには6インチ(15.2cm)以上の背番号をつけなければいけない。
  • アンダーシャツの外から見える部分は、同一チームの各プレーヤー全員が同じ色でなければならない。投手以外の各プレーヤーは、アンダーシャツの袖に番号、文字、記章などをつけることができる。
  • 自チームの他のプレーヤーと異なるユニフォームを着たプレーヤーは試合には参加できない。

【注】各プレーヤーはコートを着て協議にたずさわることはできない。ただし、ベースコーチと走者になった投手を除く。

(a)について解説

(a) 同一チームの各プレーヤーは、同色、同形、同意匠のユニフォームを着用し、そのユニフォームには6インチ(15.2cm)以上の背番号をつけなければいけない。

まず(a)について解説します。「同じユニフォームを着用する」という事については、みなさんも当然のことと思って頂けると思いますが、背番号が6インチ(15.2cm)以上ではないといけない事、ご存知でしたか?

そして、以上という事は大きいのは問題ないってこと?ですね。

一般的に大人のユニフォームは何もご指示がなければ18cm、大きくと指示を頂きますと20cmで入れることが多いです。
※ちなみにこの大きさは天地(上から下まで)を指しています。

カッコいいかどうかは別として、もっと大きい番号を入れてもルール上は問題ないってことですね。他のチームと差別化してみたい方はやってみても面白いですね!
因みにソフトボールの規定では胸番号が必ず必要となります。

ソフトボール連盟さんに参加される予定のチームさんはご注意ください。
※野球チームに胸番号がついていても問題はありません

(b)について解説

(b)アンダーシャツの外から見える部分は、同一チームの各プレーヤー全員が同じ色でなければならない。投手以外の各プレーヤーは、アンダーシャツの袖に番号、文字、記章などをつけることができる。

続いて(b)について解説します。「ユニフォームシャツの袖から外に出るアンダーシャツの色はチームで統一しましょう」ってことですね。

これも殆ど違和感なく納得できます。投手以外は番号などを入れてもいいのは、ピッチャーの投球時に、袖の刺繍などがチラつく事を防ぐことが目的でしょう。

私もアンダーシャツに番号など入れることが好きだったので、それができない投手は少しかわいそうに思っていました

(c)について解説

(c)自チームの他のプレーヤーと異なるユニフォームを着たプレーヤーは試合には参加できない。

次に(c)について解説します。これは(a)(b)の裏返しの表現で、つまり「(a)(b)を守らないと試合にでれませんよ」って事ですね。個性を出したい気持ちが私も十二分にわかりますが、ルールの中で気を付けていきましょう!

野球ユニフォームのルールの応用編

(d)ユニフォームの色について

(d)リーグは次のことを規定する
(1)各チームは、常に独自のユニフォームを着なければならない。
(2)各チームは、ホームゲーム用として白色、ロードゲーム用として色物の生地を用いて作った2組のユニフォームを用意しなくてはいけない。

プロ野球に代表されるように、ホームユニフォームは基本白なんですね。

これには「白=純粋な状態、隠し事がない状態」など精神的な部分が元となっていると予想されます。

そしてビジター側である相手側のチームがホームチームに対して敬意を持つ為にグレーのユニフォームを着用した歴史があるのですが、この伝統はカラーテレビの普及によってどんどんカラフルなチームカラーが定着していったと言われています。

恐るべしTVの力ですね。確かに「プロ野球ユニフォーム物語」綱島理友さん を見てみると昔のプロ野球各球団のユニフォームは多くがホームは白、ビジターはグレーを使用していますね。

 

(e)ユニフォームの袖の長さについて

(e)各プレーヤーのユニフォームの袖の長さは、各人によって異なっていてもよいが、各自の両袖の長さは、ほぼ同一にしなければならない。各プレーヤーはその袖がボロボロになったり、切れたり、裂けたりしたユニフォーム及びアンダーシャツを着てはならない。

これは単純に右袖は長袖、左袖は半袖とするのはダメという事ですね。規定としては理解できます。

しかし少し捻くれて考えると、長袖アンダーシャツを着ていて、片腕だけ腕まくりしたら「×」ってことにならないのかなぁ(笑)

(f)ユニフォームの袖の装飾について

(f)各プレーヤーは、そのユニフォームの色と異なった色のテープまたはその他のものを、ユニフォームにつけることはできない。

実は私はこの規則だけは全く理解ができておらず、テープというのはおそらくラインテープのことを指しているのだと思うのですが、白いユニフォームの紺や赤のラインテープを施したらダメ???ということでしょうか?

白いユニフォームに白いライン入れても仕方ないですしね…..すいません。この規則だけは真意が何なのか、理解することができておりません。

(g)ユニフォームのデザインについて

(g)ユニフォームには、野球用ボールをかたどったり、連想させるような模様をつけてはならない。

これは分りやすいですね。紛らわしくならないようにする為の規則です。

ただ実際のところでは、袖のワッペンなどではボールをデザインの基本としたものなど、多くご使用頂いております。

なんとなく活かされていない規則のような気がします。

(h)ユニフォームへの過度な装飾について

(h)ガラスのボタンやピカピカした金属をユニフォームにつけることはできない。

これは2つの観点から決められたルールでしょうね。

ひとつはバッターから見て「プレーに集中しにくくなる、ボールが見えにくくなる」といった問題を発生させない為でしょう。

もうひとつは、危険という面からの規則ですね。スライディングや交差プレーの時にこれらがケガの要因になりかねない。といったところでしょう。

みなさん当たり前にご存知のことと思いますが、基本野球場はバッターからピッチャーを見た延長線上のスタンドは色の濃いボードを設置して、バッターがボールに集中できるように工夫されていることが多いです。

 

(i) はスパイクの内容なので省略します 。

(j)スポンサーなどの広告について

(j)ユニフォームのいかなる部分にも、宣伝、広告に類する布切れまたは図案をつけてはならない
【注1】我が国のプロ野球では、本項を適用しない
【注2】アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う

近年、昇華のユニフォームのご注文を頂くことが増えた経緯もあって、ユニフォーム作成において普段チームで利用される居酒屋さんや接骨院さんなどにスポンサー協力を要請し、作成費の一部を負担して頂く代わりに、ユニフォームにロゴマークを入れる事が増えてきました。

私個人の意見としましては野球人口が減少し、チームも減少する中、各チームの代表者様などがスタッフの負担を少なくするためや、お世話になってるお店さんの宣伝になればと考えて行っていることだと思います。

何か一定のルールを設け、袖はOKとか、5社かでOKなど緩和ルールがあった方がよいのではないかと思います。

(j)氏名について

(k)リーグは、所属するチームの背中にプレーヤーの名前をつけるように規定することができる。プレーヤーの姓以外の他の名前を付ける場合は、リーグ会長の承認を必要とする。名前をつけることが決定した場合は、チーム全員のユニフォームにつけなければならない。
【注】アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う

連盟さんが決める規定についてですね。背ネームが義務となっているリーグさんもあられるとの事でしょう。

「入れると決定した場合は全員がつける必要がある」という部分は気持ちはわかるのですが、少し敷居が高くなるように思いますね。

 

アマチュアにおいてはもう少し規制緩和の方向に進むとチーム運営の負担が減ってよいのではないでしょうか?